パルティア王国 Parthia (ラテン語)

 …「パルニ人(「柔らかい布地? 強い酒? 鋭い剣?」)の地」

  cf. 今のトルクメニスタン共和国の地域を故地とする遊牧民パルニ人 Parni (語源は諸

  説あり)が、イラン高原の東北地方に定着して成立した地名パルタワ(パルサワ)

  Parthava に由来。ギリシア語を経てラテン語化したもの。

   中世ペルシア語であるパフレヴィー語のパフレヴィー Pahlevi とは、このパルティ

  アのこと。

   英語のパルティアン=ショット Parthian Shot は、パルティアに代表される遊牧民

  (ローマで根付いたイメージ)を核とした国家の軍隊が得意とした、軽装騎兵による

  馬上から振り返りざまに打つ戦法のこと。退却と見せかけて敵を引き寄せ、一斉に行

  われることもあったとか。現在、「捨て台詞(ぜりふ)」の意味で用いられるのは、

  パーティアン=ショット partian shot との懸詞から?